【新連載】筒井康隆「自伝」文學界 2024.4
筒井先生が好きすぎてついに文芸誌に手を出してしまいました。
まずは文字量に驚き桃の木山椒の木アントニオ猪木。
聖書や罪と罰みたいに段が上下に分かれてるタイプですよ。
1200円でこの文字量、いったい一文字いくらでしょう?
1カ月で読み切れる気がしません(読み切れませんでした)。
さて、お目当ての筒井先生の新連載「自伝」<第1回 芽吹いて蕾――幼少年期>を読んでいきます。
筒井先生の作品はエンタメよりのものばかり読んでるから楽しみ。
さっそく、1文目。
「作家が自伝を書く限り、引用は禁じられるべきだ」
しびれる。作家論(?)文章論(?)から入るなんてさすがです。
他人の言葉は使わん!俺のことは俺の言葉で語るべきだ!
ってことですよねきっと。
筒井先生は作家としての哲学が感じられるので好きです。
純文学では決してないけど、文学してるなと感じるわけですよ。
言うなら不純文学ですね!
そういうわけで筒井先生目線でお話が進んでいきます。
登場人物多いです。全て把握することはできませんでした。
言葉は身体的な物(経験)と繋がっていないと本当の意味で理解できないと思うんです。
私は大阪の人間なので天王寺動物園など知ってる場所が出てくると
情景がすっと入ってくるんですよ。
やはり本好きこそ旅行すべきだと思う。聖地巡礼みたいな。
きっと理解深度が深くなる。
教養がないので理解できないことも多いわけですが
この量を読ませるだけの力を感じました。
来月が待ち遠しいです(なんて凡庸な表現なんだろう)。
「文学界」2024年4月号 文藝春秋 1,200円
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