通学読書。 今日のお供は田辺聖子さんの「おちくぼ姫」。 2023年本屋大賞『発掘部門』の「超発掘本!」です。 本屋大賞といえばメインの「本屋大賞」ばかり話題ですけど、 私は「発掘部門」が一番楽しみなんですよね。 時代を超えて残る本が選出基準なので、 人間の本質を描いている作品が多い気がします。 「おちくぼ姫」は平安時代に書かれた「落窪物語」が現代語訳されたもので、 ざっくり言えば王朝版シンデレラ…
今日は積読消化デイ。 天気が良かったので表紙が春っぽい作品を選びました。 杉井光の「世界でいちばん透きとおった物語」。 帯に惹かれて購入したやつですね。 「電子書籍化絶対不可能⁉」 こんなの本好きなら買わなきゃでしょ。 著者の杉井光さんは電撃小説大賞からデビューされた方みたいですね。 ライトノベル出身ということもあり、読みやすいです。 私は3時間ほどで読了しました。 ここからはネタバレしますよ。…
文學界4月号の創作を読みます。 雑誌なので長編は連載の形で掲載されるだろうから、 創作は書き下ろしの短編小説のことでいいのかな。 まずは、町田康の「弥勒の世」。 顔面にコンプレックスがある男がテロを起こそうという話。 主人公は顔面のせいで仕事を失ったと思うほどコンプレックスが凝り固まっています。 コンプレックスとかトラウマって理性でどうなるもんでもないから大変だよね。 感情の矛先を社会に向けて生…
筒井先生が好きすぎてついに文芸誌に手を出してしまいました。 まずは文字量に驚き桃の木山椒の木アントニオ猪木。 聖書や罪と罰みたいに段が上下に分かれてるタイプですよ。 1200円でこの文字量、いったい一文字いくらでしょう? 1カ月で読み切れる気がしません(読み切れませんでした)。 さて、お目当ての筒井先生の新連載「自伝」<第1回 芽吹いて蕾――幼少年期>を読んでいきます。 筒井先生の作品はエンタメ…