田辺聖子「おちくぼ姫」角川文庫
通学読書。
今日のお供は田辺聖子さんの「おちくぼ姫」。
2023年本屋大賞『発掘部門』の「超発掘本!」です。
本屋大賞といえばメインの「本屋大賞」ばかり話題ですけど、
私は「発掘部門」が一番楽しみなんですよね。
時代を超えて残る本が選出基準なので、
人間の本質を描いている作品が多い気がします。
「おちくぼ姫」は平安時代に書かれた「落窪物語」が現代語訳されたもので、
ざっくり言えば王朝版シンデレラ物語です。
なんといってもカバーが素敵な一冊。
ブックカバーをかけない派の私としてはカバーのイラストはとても大事だったりします。
内容ももちろん素敵です。
ストーリーは王道中の王道。
継母にいじめられる姫、そこに貴公子が現れ、、、
もちろん試練がいくつもあり、それを乗り越えて愛が強まっていく。
とってもドラマチックなんだけど、キラキラしすぎていないのも魅力です。
なにより右近の少将(王子様役)の純愛っぷりが最高。
ぜひとも読んでほしい1冊です。
特に高校生におすすめ。
「古文苦手だよ~」という人にこそ薦めたいな。
当時の平安貴族の文化がわかりやすく描かれているので、
きっと古文が楽しくなるはず!
国語便覧を片手に読むのもいいかも。
古典であることを全く感じさせない文体でとても読みやすいですよ。
2時間もあれば読めると思います。
源氏物語がドラマ化されたりと、平安時代が注目を集めている今。
この機会に古典に触れてみてはいかがでしょう。
田辺聖子「おちくぼ姫」角川文庫484円
カバーの柄お気に入りです。
色がめっちゃ可愛い。
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